「ゼロから始める魔法の書」は、虎走かける先生によるライトノベル作品です。2017年にはWHITE FOXによってアニメ化もされました。魔女と獣人が存在する世界を舞台に、魔法書「ゼロの書」をめぐる冒険を描いた、魅力的なファンタジー作品です。 本記事では、作品の概要から、アニメ、キャラクター、書籍情報まで、詳細に紹介します。
アニメ情報
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制作会社 | WHITE FOX |
| 監督 | 平川哲生 |
| 放送時期 | 2017年4月10日 – 6月26日 |
| 話数 | 全12話 |
| 主題歌 | OP：「発見者はワタシ」たぴみる ED：「はじまりのしるし」Chima |
| 製作 | ゼロの魔術師団 |
配信状況
「ゼロから始める魔法の書」のアニメは、下記のサービスで配信されています。
- バンダイチャンネル
- dアニメストア
- U-NEXT
あらすじ
教会暦526年、魔女と魔術が存在する世界。獣堕ちと呼ばれる半獣半人の傭兵は、高い魔術を秘めたとされる自身の首を狙う魔女から逃れる日々を送っていました。 ある日、彼はゼロと名乗る魔女と出会い、彼女の護衛をすることに。ゼロは、世界を滅ぼす可能性もある魔法書「ゼロの書」を探しており、傭兵は人間に戻してもらうことを条件に、共に旅に出ます。 実はゼロは魔法を創り出した張本人で、世の中の役に立てばと魔法を編み出しましたが、悪用される可能性を危惧し「ゼロの書」を回収しようと旅に出たのでした。 しかし、何者かによって仲間を殺され、「ゼロの書」も持ち去られてしまったのです。 禁断の魔法書をめぐる冒険と、二人の関係性の変化が丁寧に描かれています。
続編
「ゼロから始める魔法の書」の続編として、「魔法使い黎明期」が2022年4月からTBSで放送されました。 世界観を共有しており、「ゼロの書」によって魔法が世界に広まった後の物語が描かれます。 前作のキャラクターも登場し、ファンには嬉しい展開となっています。
世界観
「ゼロから始める魔法の書」の世界では、魔術と魔法は明確に区別されています。 魔術は古くから存在する技術で、大規模な儀式や詠唱が必要となります。一方、魔法はゼロが新たに編み出した技術で、呪文を唱えるだけで発動することができます。 魔法は強力な力を持つため、悪用される可能性も秘めており、物語の重要な要素となっています。
また、この世界では獣人が存在し、彼らは「獣堕ち」と呼ばれ、差別を受けています。 主人公の傭兵も獣堕ちであり、人間に戻ることを望んでいます。
キャラクター紹介
傭兵
- 白虎の獣堕ちの傭兵。 筋骨隆々とした体格に白虎の顔と毛皮、尻尾を持ち、鼻っ柱には大きな傷跡があります。
- 魔女に狙われる日々を送る中でゼロと出会い、人間に戻してもらうことを条件に彼女の護衛となる。
- 本名は明かされていない。
- 外見とは裏腹に、心優しく、料理上手。 意外と小心者な一面も。
- 声優は小山剛志。
ゼロ
- 魔法を創り出した張本人。
- 世俗に疎く、天然な部分も。 時には子供のように無邪気な一面を見せることも。
- 魔法書「ゼロの書」を取り戻すため、傭兵と共に旅に出る。
- 声優は花守ゆみり。
アルバス
- ゼロの魔術師団に所属する少年魔術師。
- 正体はソーレナの孫娘。
- 幼い頃に魔女狩りで両親を亡くし、祖母の元で育つ。 ゼロの魔術師団の一員として、”あの方”に忠誠を誓っている。
- 傭兵とゼロの旅に同行する。
- 声優は大地葉。
魅力的なキャラクターたちの関係性
傭兵とゼロの関係性は、物語の大きな魅力の一つです。 当初は魔女を嫌っていた傭兵ですが、ゼロとの旅を通して、彼女の優しさや強さに触れ、徐々に心を開いていきます。 二人の間には、信頼関係と友情が芽生え、時にぶつかり合いながらも、共に困難を乗り越えていきます。
書籍情報
| 媒体 | 小説 | 漫画 |
|---|---|---|
| 出版社 | KADOKAWA / アスキー・メディアワークス | KADOKAWA |
| レーベル | 電撃文庫 | 電撃コミックスNEXT |
| 作者 | 虎走かける | 原作：虎走かける 作画：いわさきたかし |
| イラスト | しずまよしのり | キャラクター原案：しずまよしのり |
| 巻数 | 全11巻 | 全6巻 |
| 発売日 | 2014年2月8日～ | 2015年5月8日～ |
| ISBN | 9784048663120～ | – |
| 完結 | 済 | 済 |
小説と漫画の違い
基本的には原作小説に沿った内容ですが、漫画版では話の流れの都合上、一部のシーンがカットされています。 また、漫画版は視覚的な表現になるため、原作小説よりも残酷なシーンが強調されている場合があります。 ちなみに、原作小説のイラストを担当しているしずまよしのり氏の描くゼロの可愛らしさから、「ぜかまし」という愛称で親しまれています。
その他
ゲーム
2017年5月23日に、GREEからスマートフォン向けゲームアプリ「ゼロから始める魔法の書」が配信されました。 魔法バトルRPGで、原作のストーリーを追体験できるだけでなく、ゲームオリジナルのストーリーやキャラクターも楽しめます。 また、「ルナプリ from 天使帝國」とコラボレーションし、ゼロとアルバスがゲーム内に登場しました。 残念ながら、このゲームは2018年2月20日にサービスを終了しました。
フィギュア
コトブキヤから、ゼロの1/8スケールフィギュアが発売されています。 原作小説2巻の表紙をモチーフにしており、傭兵の上に座るゼロの姿が再現されています。
グッズ
アニメのB2タペストリーやアクリルキーホルダー、クリアファイルなどが販売されています。
評価と感想
小説
全体的に高い評価を得ており、特にキャラクターの魅力と世界観の丁寧な描写が好評です。 ストーリー展開も王道で、読みやすいという意見が多く見られます。 例えば、「読者の期待通りに話が進んで、期待通りに終わる」「テンポ良く弾む会話は読んでいるだけでも楽しい」「文章も読みやすく、好感を持てるキャラが多かった」といった感想があります。 一方で、後半の展開がやや冗長に感じられるという意見もありました。
漫画
原作小説のコミカライズとして、忠実にストーリーが再現されている点が評価されています。 ゼロの可愛らしさが表現されている点も好評です。 例えば、「原作が面白かったので買いました。一読したかぎりでは原作に忠実なコミカライズになってると思います」「話が面白いし、絵も好み」といった感想があります。
アニメ
傭兵とゼロの掛け合いが魅力的という意見が多く、二人の関係性の変化を楽しむことができます。 作画や演出も高く評価されています。 例えば、「主役2人が可愛いく掛け合いも良い」「普通に異世界ファンタジー物として楽しめた」といった感想があります。
まとめ
「ゼロから始める魔法の書」は、個性豊かなキャラクター、独特な世界観、丁寧に描かれたストーリーが魅力のファンタジー作品です。 小説、漫画、アニメと様々なメディアで展開されているので、自分に合った方法で楽しむことができます。
ぜひ、この機会に「ゼロから始める魔法の書」の世界に触れてみてはいかがでしょうか？ 小説は電撃文庫から全11巻が発売されています。漫画版は電撃コミックスNEXTから全6巻が刊行されています。アニメはバンダイチャンネル、dアニメストア、U-NEXTなどで視聴することができます。
